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仙骨裂孔ブロック

腰痛、坐骨神経痛など背骨の病気に対して行う、痛みどめの注射です。「仙骨ブロック」とも呼ばれます。

背骨(脊柱)の痛みは主に、椎間板と呼ばれる軟骨のクッション(椎間板)や背骨の中を通る神経が刺激されて起こります。 椎間板や神経は体の深い場所にあるため、表面から痛み止めの注射をしても薬が届きません。

背骨の中には神経の通るトンネル(脊柱管)があり、そのトンネルは頭からお尻までつながっています。 お尻側のトンネルの出口は「仙骨」という骨に開いた穴にあり、体の表面から触れることができます。

この穴(仙骨裂孔)に痛み止めを流し込んで、痛みの原因になる場所まで薬を染み込ませる方法が仙骨ブロックです。 薬がどこまで染み込むによって効き目や作用時間に個人差がありますが、効く患者さんにはかなり効果があります。

注射のあとは足の力が抜けることがありますので、20〜30分間は休憩が必要です。 また、まれに失禁することがありますので、事前にトイレは済ませておきましょう。

仙骨ブロックにかかる費用は、1割負担の方は¥340円、3割負担ですと¥1020円となります。