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ヒアルロン酸注射

当院では、膝や肩の疾患に対してヒアルロン酸の注射を行っています。
この注射は軟骨や腱周囲に作用し、関節の動きを滑らかに、また疼痛を軽減させる効果があります。

医療機関でヒアルロン酸を使う場合は、患部に注射をします。直接に軟骨のある場所に投与すれば一定の効果を得られます。

ヒアルロン酸注射での治療は、1週間に1回、5週連続して注射し、痛みが治まればそこで治療を終了します。
痛みが続く場合は、その後2〜4週間ごとに1回の割合で注射を行います。
多くの患者さんは、治療開始から2〜3週間後には痛みが治まってきます。


ヒアルロン酸注射と分子量

ヒアルロン酸は糖の一種で、分子量が90万〜230万と大変大きい物質です。
2015年7月現在、関節内注射に用いるヒアルロン酸は20社程度が製造販売しています。

あまり知られていませんが、同じヒアルロン酸でも製品ごとに分子量や、効き目が違います。
生体内のヒアルロン酸の分子量は190万程度と言われており、それに近い製品(1社のみ)は、なぜかよく効きます。
ほかのヒアルロン酸が効かなかったのに、そのヒアルロン酸で膝や肩の痛みが軽減する例が多いのです。

当院では、この「分子量190万のヒアルロン酸」をご用意しております。


ヒアルロン酸とサプリメント

ヒアルロン酸というと、コンドロイチンやグルコサミンと並んで健康食品として知られています。これらは糖の一種です。

グルコサミンは、正式にはN-アセチルグルコサミンといってヒアルロン酸を構成する成分です。コンドロイチンは、正式にはコンドロイチン硫酸といいます。

ヒアルロン酸やコンドロイチン硫酸はともに軟骨の主成分であり、水分を保持して軟骨のクッション性能を高めます。

ヒアルロン酸を食べた場合にどうなるのか、詳しいことは知られていません。経口摂取した場合に軟骨が増えたという報告もありません。